シャクドウクチバ

2020・5・27 豊川市千両町(150m)

食餌・テイカカズラ

 シタバガ亜科

前翅地色は基部寄りと前縁が紫がかった赤褐色で、外縁付近は赤褐色。前縁部は赤褐色の横線でまだらとなり、翅頂付近は逆三角形斑となる。

各地でいたって普通 4328

ムラサキヒメクチバ

2017・8・4 豊川市東上(110m)

食餌・テイカカズラ

 シタバガ亜科

前種にやや似るがかなり小型。前翅中央に暗色帯があり、その中にある腎状紋はくの地型。

普通種だがやや少なめくらい

4324

アシブトクチバ

2020・6・13 豊川市曙地区(20m)

食餌・サルスベリ ネムノキ 他

 シタバガ亜科

似た種がいくつかいるが、内横線はゆるやかに湾曲し、内側は濃色。後翅の薄紫の帯は明瞭。

記録はやや少なめ

4210

ヒメアシブトクチバ

2018・7・27 新城市作手(500m)

食餌・

 シタバガ亜科

この仲間では最も小型。中横線~外横線間の黒条は前種よりやや後縁寄りで外方に膨らむ。

やや少ない

4216

ムラサキアシブトクチバ

2017・8・17豊川市本宮山頂(750m)

食餌・

 シタバガ亜科

アシブトクチバより大型で、基部は淡色で紫色みを帯びる。

後翅に白帯は無い。

愛知県の記録は少なめ

4214

ツキワクチバ

2020・9・11豊根村坂宇場(1150m)

食餌・アラカシ

 

後翅を隠して止まる時はムクゲコノハ風だが、後翅は黒で中央に藤色帯がある。

愛知県の記録はやや少ない

4240

ホソオビアシブトクチバ

2020・9・17 豊川市曙地区(20m)

食餌・ウバメガシ バラ 他

 シタバガ亜科

前翅中央の白帯がとても目立つ。外横線も前縁付近は白い帯状。

愛知県の記録は多いが、自分は豊川市の平地で2遭遇のみ。

4215

ナカグロクチバ

2015・9・12 豊川市曙地区(20m)

食餌・イヌタデ ナンキンハゼ 他

 シタバガ亜科

前翅中央の四角い黒色帯の中央を、淡黄色の太い帯が二分する独特の模様。自宅前でよく見られ、愛知県の記録は少ないが、これから増えると思われる。4219

オオウンモンクチバ

2016・9・16 豊川市千両町(80m)

食餌・クズ フジ ヤブマメ 他

 シタバガ亜科

ウンモンクチバの仲間では最大で、前翅は赤みを帯びる。後縁付近の内横線の内外に暗色斑を持つものもよくいる。後翅は他種より淡色帯が目立つ。各地にいたって普通 4222

ウンモンクチバ

2017・5・18 豊川市足山田(70m)

食餌・フジ ハギ ヌスビトハギ他

 シタバガ亜科

前種にやや似るが、外横線が後縁近くでカクンと曲がる(前種はとても深く曲がるように見える) 後翅は暗色。

各地にいたって普通 4223

ニセウンモンクチバ

2017・5・18 豊川市足山田(70m)

食餌・ヌスビトハギ

 シタバガ亜科

ウンモンクチバに酷似し、開長45㍉以下とやや小型。後翅外縁付近が前種より淡色になるという。

ウンモンクチバ同様に記録は多い。

4224

キモンクチバ

2022・10・29 豊川市平尾町(64m)

食餌・ホソバノウナギツカミ

 

前翅は灰黄褐色でぼやけた横線が3本走る。真ん中のものは破線状に小黒点を有する。後翅はやや淡色で大きな黒斑が目立つ。

愛知県では少ない。4207

コウンモンクチバ

2020・6・25 豊川市千両町(150m)

食餌・フジ ニセアカシア 他

 シタバガ亜科

翅頂からの横線は途中で切れずに後縁に達する。腎状紋は2つの白小点となる。

各地で普通に見られる

4309

ウスムラサキクチバ

2020・7・18 設楽町田峯(620m)

食餌・クマヤナギ

 シタバガ亜科

前種に似るが、翅頂からの横線は帯状となり、腎状紋は暗色影となる。

前種に比べると少なめ

4305

モンムラサキクチバ♂

2020・6・19 豊川市千両町(150m)

食餌・フジ ネムノキ

 シタバガ亜科

♂は後縁に紫白斑をあらわし、後角付近は濃くなる。

郊外辺りからいたって普通に見られる。 

4233

モンムラサキクチバ♀

2020・6・25 豊川市千両町(150m)

食餌・フジ ネムノキ

 シタバガ亜科

♀は一回り大きく、後縁の紫白紋を欠く。

4233

モンシロムラサキクチバ

2018・7・13 設楽町裏谷(900m)

食餌・ボタンヅル

 

前翅後縁やや外寄りに鮮明な白色短条をあらわす。

普通種だが少なめな印象。

4234

コクロモクメヨトウ

2017・5・12 豊川市千両町(290m)

食餌・ムラサキシキブ

 キリガ亜科

モンムラサキクチバに似ている気がするので、ここにも掲載。

普通に見られる

3835

ウスクロモクメヨトウ

2018・5・18 新城市富岡(120m)

食餌・ムラサキシキブ

 キリガ亜科

前種に似るが、前縁部はより淡色で、後縁部は逆に暗色。

やや普通に見られる

3834

モクメクチバ

2022・3・22 豊川市足山田(70m)

食餌・エノキ

 シタバガ亜科

前翅の地色は暗茶褐色で、環状紋と腎状紋は青みがかった灰白色。二つの紋を繋ぐように暗色条が走る。

普通種だがそれほど多くない印象

4249

タイワンキシタクチバ 

2021・9・11豊根村坂宇場(1000m)

食餌・

 エグリバ亜科

前翅斑紋は個体差が大きい。後翅は黒く黄色の2本の帯と2つの円紋と縁毛と重なる半月紋がある。

愛知県の記録はやや少ない

4283

ウスグロクチバ

2017・4・5 豊川市足山田(70m)

食餌・タブノキ カゴノキ 他

 シタバガ亜科

前翅地色は茶褐色。横線は5本あり細かい波状は外側のものほど強い傾向。環状紋は小黒点で腎状紋はそれより大きめな黒点。愛知県の記録は少ないが今後増えそう。4322

オオトウウスグロクチバ

2022・11・19 新城市富岡(120m)

食餌・アオツヅラフジ

 

前翅は茶褐色で、基部寄りに多い各横線は暗褐色でやや紫みを帯びる。

昔は少なかったが、2000年代になって各地で見られるようになって来ているようだ。 4323

ウスヅマクチバ

2021・7・10豊根村坂宇場(1250m)

食餌・ネムノキ

 エグリバ亜科

前翅中央部が、広範囲に紫褐色を帯びたおお光沢のある黒色部となる。

愛知県の記録は普通

4317

クビグロクチバ

2017・7・14 豊川市千両町(290m)

食餌・カモガヤ ハマニンニク

 シタバガ亜科

頭部と胸部全面が黒い大型種。分割された黒い腎状紋も目立つ。

各地で記録は多い。

4251

 

ヒメクビグロクチバ

2017・4・16 豊川市千両町(95m)

食餌・ヤブマメ

 シタバガ亜科

クビグロクチバより二回りほど小型。成虫越冬する為に晩秋~春先にも見られる。ナニワクビグロクチバ(未)に酷似する。

かなりふつうに見られる  4257

アサマクビグロクチバ

2021・7・16設楽町三都橋(750m)

食餌・ヤマハギ クヌギ 他

 シタバガ亜科

前2種の中間的な大きさ。腎状紋の黒点は小さく、各横線は無い。

愛知県の記録は少なめ

4252

ルリモンクチバ

2020・6・4 豊川市千両町(150m)

食餌・ジャケツイバラ

 シタバガ亜科

翅を立てて静止する種で、その姿はルリタテハを連想させる。

やや少なめくらいか

4290

ルリモンクチバ

2020・6・4 豊川市千両町(150m)

食餌・ジャケツイバラ

 

翅を小刻みに動かしていた個体で、開いた時に運よく写せた。

表面は角度によってムラサキアツバ風に紫がかって見える。

4290

シラフクチバ ?

2021・9・2 豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ノイバラ クヌギ 他

 

色彩斑紋は無紋型・白条型・白斑型があり、次種との正確な区別は♂交尾器を検することが必要とされる

愛知県の記録はやや少なめな普通種

4295

クロシラフクチバ?

2017・6・24 豊川市千両町(290m)

食餌・コナラ ノイバラ クヌギ他

 シタバガ亜科

シラフクチバとの区別は外観では困難とされる。中央の淡色帯は無いもの、線状のもの、帯状のものがいる。県内ではやや少なめな普通種゜

4296

アヤシラフクチバ

2018・5・29 豊川市平尾町(65m)

食餌・コナラ クヌギ ブナ 他

 シタバガ亜科

中央の淡色帯の両側は直線状で、後縁に対して垂直となる。

愛知県の記録は普通

4297

ハガタクチバ

2020・7・18 設楽町田峯(620m)

食餌・マテバシイ シラカシ

 シタバガ亜科

シラフクチバに雰囲気が似るが、淡色帯はシラフクチバ3種より外側にある。後翅外縁の鋸歯もより強い

各地で記録は多い

4300

ハガタクチバ

2023・6・16 設楽町裏谷(920m)

食餌・マテバシイ シラカシ

 

青灰色の模様が一面に出た個体。

 

4300

ハガタクチバ

2020・9・11豊根村坂宇場(1150m)

食餌・マテバシイ シラカシ

 シタバガ亜科

前翅の白帯又は藤色帯が目立たない暗色タイプが一番見かける。

 

4300

オオシロテンクチバ

2017・5・1 豊川市足山田(70m)

食餌・キイチゴ ニガイチゴ 他

 食餌・シタバガ亜科

次種に似るが、腎状紋は純白では無くて灰黄色。地色はやや暗いが個体差はある。

愛知県の記録はやや普通くらいか

4299

シロテンクチバ

2022・5・14豊根村坂宇場(1150m)

食餌・クヌギ 他

 シタバガ亜科

前種に似るが地色が淡く、腎状紋はより大きく白い。実際に見ると前種とはかなり印象が違う。

やや少ない。

4298

アカテンクチバ

2020・6・25 豊川市千両町(150m)

食餌・フジ クズ イルカンダ

 トモエガ亜科

複雑なまだら模様の前翅だが、内横線に沿う黒色帯が特徴的で、飛び古した個体でもよく目立つ。

各地で記録は多い  

4292

カバフヒメクチバ

2021・5・28 新城市富岡(120m)

食餌・イヌビワ イチジク

 シタバガ亜科

前翅は暗い紫色。前縁部外寄りに台形の黒色斑がある。

愛知県の記録は少なめ

4325

ユミモンクチバ

2021・7・31豊根村坂宇場(1250m)

食餌・オヒシバ

 

前翅の地色は灰黄色。二本の黒条が弓型をなす。ギンスジエダシャクにやや似た雰囲気。

愛知県の記録は少ない

4228

カキバトモエ

2017・6・2 豊川市千両町(95m)

食餌・ネムノキ アカシア

 トモエガ亜科

前翅は灰色~褐色でやや緑がかる。中央の紋は個体差があり、この個体は小黒点1つ。

やや少なめな普通種

4243

カキバトモエ

2018・8・4 設楽町裏谷(900m)

食餌・ネムノキ アカシア

 トモエガ亜科

この個体は中央紋の発達が良く、大きなカギ状となっている。

4243

オスグロトモエ(春型)

2021・6・11 設楽町川合(230m)

食餌・ネムノキ アカシア

 トモエガ亜科

春型と夏型では別種のように違い、春型は緑みを帯びた淡色で、裏面は毒々しい紅朱色。

郊外辺りでいたって普通だが、春型はさほど見ない。 4244

オスグロトモエ(夏型♀)

2017・8・14 豊川市千両町(150m)

食餌・ネムノキ アカシア

 トモエガ亜科

夏型♂に比べて地色は薄く各横線は明瞭。

いたって普通に見られる。

4244

ハグルマトモエ(春型♂)

2018・6・16 豊川市平尾町(65m)

食餌・ネムノキ

 トモエガ亜科

オスグロトモエほど春夏型の差は大きくはない。♂は黒味が強い。

愛知県は記録は前種同様に多いが、自分の遭遇回数はこちらの方が少ない。4245

ハグルマトモエ(夏型)

2022・8・26豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ネムノキ

 トモエガ亜科

オスグロトモエに酷似するが、巴紋がこちらの方が大きい。

愛知県の記録は普通だが灯火にはそれほど飛来しない。

4245

オオトモエ

2018・8・13 新城市作手(500m)

食餌・サルトリイバラ シオデ

 トモエガ亜科

遇産種のヨコヅナトモエを除けばトモエガで最大。破れたように見える模様が特徴的。

県内の記録はさほど多くない普通種くらい。4247

シロスジトモエ

2017・5・12 豊川市千両町(290m)

食餌・サルトリイバラ シオデ 

 トモエガ亜科

大型種が多いトモエの中では小型な方。前後翅を貫く太めの白帯が特徴。

各地で普通に見られる

4248

未撮影のクチバ・トモエ

 

・キシタアシブトクチバ 大型で前翅の黒い腎状紋が目立つが、灰色のものもある。後翅は黄色で黒く太い内外横線とで染め分けられる。記録は稀

 

・クロモンシタバ 比較的大型で、前翅は草黄色で外縁寄りは紫褐色。後翅は黄色で外縁寄りに大きな黒斑が広がる。 少ないが豊川市(音羽)の記録もある

 

・ヘリグロクチバ 中型で前翅は内・外・亜外縁線が比較的明瞭。亜外縁線の前縁付近に数個の黒色斑。後翅は淡黄色で外縁は幅広く黒い。 少ない

 

・コヘリグロクチバ 前種よりやや小さい。内横線は後縁付近で内側に曲がる。後翅は一様に暗色。やや少なめくらいで豊川市でも数例記録されている

 

・シラホシアシブトクチバ 中型やや大きめ。前翅は淡褐色~褐色で個体差がある。後翅は中央に紫味を帯びた白条がありその外側は黒い。外縁の上中下と3個の白斑がある。 愛知県の記録は少ない

 

・チズモンクチバ 中型やや小さめ。前翅は淡褐色~濃褐色で個体差が大きい。前縁中ほどに逆三角斑があり、個体によってはこの斑の頂点や基部寄りに黒色斑を現す。後翅は暗褐色。 愛知県の記録は稀

 

・アトツマキクチバ 中型やや小さめ。前後翅とも黒褐色で前翅前縁翅頂寄りに褐色の半月斑。後翅は翅頂を中心として淡黄色。偶産種で非常に稀

 

・ナニワクビグロクチバ ヒメクビグロクチバに大きさも斑紋も酷似する。腎状紋の内縁側が凹み気味になるとされる。 愛知県の記録はやや少なめ

 

・オオルリオビクチバ 大型で前翅内半は黒褐色で外半は灰褐色。後翅も似たような配色だが中央に美しい空色の帯が走る。愛知県の記録は少ない

 

・ネジロフトクチバ 比較的大型で前翅の内横線の内側・外横線の外側は暗褐色。中間は淡褐色で濃淡の斑紋がある。愛知県の記録は少ないが豊川市でも記録されている。

 

・シロテンクチバ オオシロテンクチバに酷似するがこちらの白斑は黄色味を帯びないで純白に近い。 やや少ない

 

・マダラウスムラサキクチバ ウスムラサキクチバに似る。♂後翅はM3脈で角張りホソウスムラサキクチバに酷似する。♀の地色は灰黄色で横線は比較的明瞭。愛知県の記録は少ない。

 

・ウスズミクチバ  中型だが小さめ 前後翅とも暗褐色で前翅前縁の中央に白色影がある。♀は♂よりも淡色の灰褐色。 愛知県の記録は少ない

 

・オオトウウスグロクチバ ウスグロクチバに似るが地色はやや黄色味を帯びる。腎状紋は大きくつぶれた楕円形。やや少なめ、豊川市(音羽)の記録あり

 

・ソトジロツマキリクチバ 中型でやや大きめ。暗褐色で内外横線は淡色で明瞭。外半は淡色となる。 少なめ