暗色系のハマキガ亜科

ホソバハイイロハマキ

2016・5・5 豊川市足山田(70m)

食餌・カキ ヨモギ ギシギシ他

 

市内では晩春に多く見られる灰色マダラのハマキガ。

夏季まで見られるが県内での記録はやや少なめ。

158 

ウスグロフユハマキ♀

2018・12・4 豊川市千両町(150m)

食餌・

 

♂(未)に比べて前翅は幅広い。地色は灰色で斑紋は暗灰色。中帯の内側がやや淡色となる。

晩秋~初冬にかけて現れやや少なめ

162

ハイイロフユハマキ

2021・2・21 新城市富岡(120m)

食餌・

 

2~3月のまだ寒い早春に現れる。

 

愛知県の記録はやや少なめだが比較的普通に見られる

163

オオハイジロハマキ♀

2021・4・23 設楽町田峯(620m)

食餌・不明

 

たすき帯は♂では前縁と分離することもある。♂でも分離しないハイジロハマキに似るが少し大きい。山地での記録はよくある。

130

オオハイジロハマキ♂

2020・4・4 設楽町田峯(620m)

食餌・

 

♂はたすき紋が分断されやすい。

 

130

ハイジロハマキ

2024・4・13 豊根村三沢(1050m)

食餌・ナシ

 

前種に似るがやや小さく、褐色味を帯びることが多い。基部寄りの淡色部分は若干狭い。

愛知県の記録は少ない。

131

カラマツイトヒキハマキ

2020・5・29 設楽町田峯(620m)

食餌・カラマツ

 

ハマキガ亜科としては静止形は細い。トウヒオオハマキ(愛知県未記録)に似るがそちらは亜高山帯の蛾で灰色みが強い。本種の愛知県の記録は少ないと思われる。117

クシヒゲムラサキハマキ

2021・9・9豊根村坂宇場(1150m)

食餌・アオミズ イタドリ 他

 

黒い前翅に藤色がかった小さな銀紋を散らす。

愛知県の記録は少なめ。

149

 

チャマダラハマキ

2024・4・13 豊根村三沢(1050m)

食餌・

 

前翅は基部の張り出しが大きい。前翅は灰色~茶褐色で細かい暗色斑を散らすが個体差は大きめ。前縁に薄い大きな三角斑を持つ。愛知県の記録は少ない 171

プライヤハマキ(越冬型)

2016・4・22 豊川市千両町(80m)

食餌・クヌギ コナラ カシワ等

 

明るいオレンジ色が主体の夏型とは別種のように見える。晩秋~早春に見られ、個体変異幅が大きい。かなりの普通種。

201

プライヤハマキ(越冬型)

2023・12・9 設楽町裏谷(920m)

食餌・クヌギ コナラ カシワ等

 

暗色の冬型と思われる個体

 

201

ブライヤハマキ(越冬型)

2019・4・22 新城市富岡(120m)

食餌・クヌギ コナラ カシワ他

 

これもプライヤハマキの一型。静止長が7㍉前後と小型の種。

 

201

ヒメサザナミハマキ

2020・3・26 新城市富岡(120m)

食餌・

 

前種の越冬型に似るが、本種は夏型にも三角紋は現れる。頭部は茶色で、後縁側ににさざ波斑紋を持つものが多い。愛知県の記録は少ない

208

チャモンシロハマキ

2020・6・27 設楽町田峯(620m)

食餌・

 

頭部付近は黒く、地色は淡黄褐色。橙褐色の幅広の前縁紋を持つ。外縁に濃褐色点を複数散らす。

愛知県の記録は少なめ

197

ウスアオハマキ

2021・11・6豊根村坂宇場(1150m)

食餌・

 

前翅は前縁中ほどが凹み、逆三角紋は大きく明瞭なことが多い。地色は明灰色で暗色のさざなみ模様。隆起した鱗粉は前翅中程に並ぶ。

愛知県の記録は少なめ 200

オオウスアオハマキ

2018・9・28豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤマナラシ(中国知見)

 

多くの隆起した鱗粉塊を持つ少し緑がかった灰色の斑模様のハマキ。

良く似たコウスアオハマキは鱗粉塊が目立たない。県内の記録はやや少ない。204

オオウスアオハマキ

2021・2・21豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤマナラシ(中国知見)

 

このように赤褐色の短条を数本有する個体も時々見られる。

 

204

コウスアオハマキ

2020・5・15 設楽町田峯(620m)

食餌・シナノキ

 

地色は青味がかった濃灰色。前種に似るが小さく、隆起した鱗粉塊は目立たない。

愛知県の記録は少なめ

192

マエモンシロハマキ

2018・4・30豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ウリハダカエデ 

 

豊根村で見られる越冬ハマキの中では小型だが、くっきりした斑紋を持つ。愛知県ではやや少なめのよう。

206

 

マエモンシロハマキ

2022・11・12豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ウリハダカエデ

 

色調が明るい個体

 

206

モンウスイロハマキ

2023・12・9 設楽町裏谷(920m)

食餌・アオダモ

 

ウスアオハマキや前種にやや似た雰囲気があるが、基部中ほどに顕著な隆起した鱗粉塊がある。

愛知県の記録は少なめ

196

ゴマフテングハマキ

2021・11・26豊根村坂宇場(1000m)

食餌・オオツノハシバミ(ロシア)

 

斑紋の個体差は大きめ。似た種にゴマフミダレハマキがいるが、前翅が細く黒色鱗の密度が低い。また本種のラビアル・パルプスは長め。

216

ゴマフテングハマキ

2018・4・30豊根村坂宇場(1150m)

食餌・オオツノハシバミ(ロシア)

 

この個体は黄土色の地色に黒斑を縦に散布するが、斑紋の変化が大きい。

愛知県の記録は少なめ。

216

コトサカハマキ

2018・9・22豊根村坂宇場(1150m)

食餌・クマシデ イヌシデ 他

 

比較的小型で、前翅前縁基部は膨らみ外半はやや細くなる。色彩変異は大きめだが、大きさと独特の翅形で区別される。愛知県の記録は少ない

188

スジグロハマキ

2022・11・26豊根村坂宇場(1150m)

食餌・アカトドマツ 他

 

暗褐色の長めの前翅に黒い筋を持つ。

それほど多くは無いようだ。

 176

 

コダマハマキ

2020・5・2 設楽町田峯(620m)

食餌・チョウセンゴヨウ(中国知見)

 

基斑の外側と中帯の内側の輪郭は前種同様に黒く明瞭な細線によって縁取られる。斑紋は一様に暗灰色。

177

ヨコヒダハマキ

2021・10・30豊根村坂宇場(1150m)

食餌・サラサドウダン

 

前翅基部が白いものと黒いもの、大きく分けて二つの型があり、さらにそこから個体差があると言われる。

普通に見られる種のようだが新鮮な個体はあまり見ない。202

コガシラハマキ

2022・8・26豊根村坂宇場(1150m)

食餌・

 

前翅は基部できわめて強く突出し、微毛を密生する。前縁の突出部の外側から斜めに伸びる帯状部の外側部は暗色となる。

愛知県の記録はやや少ない 187

ネグロハマキ

2020・5・1 豊根村坂宇場(1150m)

食餌・オオヤマザクラ

 

地色・斑紋の変異は極めて大きい。基部後縁側には大きな隆起した鱗粉塊を持つ。トサカハマキに似るが前翅の幅が広い。

199

ネグロハマキ?

2020・5・2 設楽町田峯(620m)

食餌・オオヤマザクラ

 

地色・斑紋変異は著しいが、後縁は白や褐色の紋を持つものが多い。

トサカハマキとの区別に悩む個体。

記録はやや少ない。

199

トサカハマキ

2020・5・1 豊根村坂宇場(1150m)

食餌・サンザシ ケヤキ バラ 他

 

地色・斑紋の変異は同様に大きい。前翅はやや細く前縁中ほどで弱く凹む。前翅中ほどに大きな隆起鱗粉塊を持つ。

193

トサカハマキ

2020・5・2 設楽町田峯(620m)

食餌・サンザシ ケヤキ バラ 他

 

この斑紋パターンがトサカハマキに多く見られるもののようだ。

 

193

トサカハマキ

2024・4・13 豊根村三沢(1050m)

食餌・サンザシ ケヤキ バラ 他

 

頭部が白く、前翅基半部が霜降り状になった個体。

 

193

ギンスジクロハマキ

2018・6・2 新城市作手(510m)

食餌・ミズキ クロカンバ

 

かなり小さいハマキガで黒地に橙褐色の外縁と紋がある。愛知県の記録はそこそこあるようだ。

酷似した種にイブシギンハマキがいる。167

イブシギンハマキ

2021・7・24豊根村坂宇場(1150m)

食餌・

 

前種よりも更に一回り小さく静止長で5㍉前後。更に黒い部分が多く、銀鉛色の斑紋がある。

愛知県の記録は不明

167-2

ハイミダレモンハマキ

2023・3・16 新城市富岡(130m)

食餌・ミズナラ(海外知見)

 

ハンノキミダレモンハマキ等に似るが外縁が斜めで翅頂が尖る。中室上に隆起した鱗粉塊を持つ。晩秋から春に見られる年一化。

愛知県の記録は少ない 212

ミヤマミダレモンハマキ

2018・11・3豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤマハンノキ ヤシャブシ他

 

個体差が著しく、ハンノキミダレモンハマキにも似たような型がある。山地から亜高山帯にかけて多いとされるが愛知県の低山帯からも記録がある。179

ミヤマミダレモンハマキ?

2018・11・3豊根村坂宇場(1150m)

食餌・シラカバ ミヤマハンノキ他

 

標準図鑑では探し出せず、ネット上で信用できるサイトにて同じ模様が紹介されていたのでこれもミヤマミダレモンと仮同定。

179

ミヤマミダレモンハマキ

2020・5・2 設楽町田峯(620m)

食餌・オオバヤシャブシ 他

 

標準図鑑4-11-1の標本写真はこのタイプ。

これは初遭遇の種と思っていたのにバリエーションあり過ぎる・・・

179

ミヤマミダレモンハマキ?

2019・9・27豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤマハンノキ ヤシャブシ他

 

上の個体にやや似るので、これもミヤマミダレモンと仮同定。

 

179

ミヤマミダレモンハマキ

2019・5・25豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤシャブシ シラカバ他

 

個体差が大きすぎて、不明種は全部この種でいいか という気にもなってくる。これは標準図鑑の4-10-31の型

179

ミヤマミダレモンハマキ

2022・11・12豊根村坂宇場(1150m)

食餌・ヤシャブシ ヤマハンノキ他

 

標準図鑑4-11-2はこのタイプ

 

 

179

クロコハマキ

2021・11・26豊根村坂宇場(1000m)

食餌・不明

 

前翅は黒く前縁が中ほどで凹む。静止時に先端から肛角にかけて四角風に広く橙褐色を帯びる。愛知県の記録は数例ほど。

182